産婦人科の歩み

診療科目としての産婦人科を見た場合、その歴史は決して長いものではありません。

ただし、人間の出産という行為は人間が誕生して以来行なわれてきていたことで、それが絶えることがなかったから現在の人類が存在します。

つまり、医療として産婦人科が確立されたのは、人間の出産の歴史から見ればごくごく最近の話で、それまでは人間の通常の出来事として、大切に扱われてきている出来事でした。

日本でも、長年の間、出産は医師によって行なわれるものではなく、お産婆さんと呼ばれる地域にいる女性で、今でいう助産師さんに当たる方が、妊婦さんに付き添って出産を手助けしていました。

もし帝王切開をはじめとした何かしらの医療的措置が必要な場合には、外科医が措置を施していました。

帝王切開自体は、出産中に死亡してしまった母体から赤ちゃんを取り出すために行なわれていたという方法では、古代ローマ時代から行なわれており、非常に古い歴史を持っています。

19世紀頃、ヨーロッパでは一般的に行なわれていましたが、その80%以上は、帝王切開後、妊婦は死亡してしまっていました。

それが20世紀に入り、手術管理の徹底によって帝王切開は安全なものとなり、現代の産科学の基礎とも成るに至りました。

日本では、江戸時代に始めての帝王切開が行なわれたという記録が残っているほどです。

また他にも外科医が妊娠、出産にかかわるときというと、妊娠の中絶のときでした。

これが、徐々に医療が発展してくるとともに、徐々に母子ともに健康に出産していくための方法が医学的見地から研究されていくようになり、それとともに助産師さんと外科医による出産が、出産を専門に扱う医師によって行なわれていくものへと変わっていきました。

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